寄せられた予想エントリーの分析結果

2026年8月14日

今年2月8日、衆議院議員選挙が行われました。前回の衆院選からわずか1年3ヶ月後の解散で、選挙期間16日の戦後最短の選挙戦。立憲民主党公明党の衆議院議員が新党中道改革連合を立ち上げるという地殻変動も起きました。その結果は、自由民主党の大勝・中道改革連合の大敗という形で現れました。

選挙ウォッチは誰もが手軽に議席数予想を作成できる機能を提供しており、選挙前には「自信のある予想」のエントリーを受け付けています。サービス開始以来3度目の衆院選となった今回は、前回のさらに倍となる、991件の有効エントリーをいただきました。

さらに今回は初の試みとして、事前に告知を行い、情勢報道前の段階のエントリーの分析を加えることにしました。公示後に報道各社による情勢報道が行われると、皆さんの予想がそれに大きく影響されます。情勢報道前の段階で皆さんの予想を集めることで、より純粋な予想の傾向を分析することができます。以下では、1月29日5時の読売新聞の序盤調査を最初の情勢調査とし、1月29日2時の時点でのエントリーを「事前エントリー」と呼ぶことにします。寄せられた事前エントリーは229件でした。

すべての選挙区当選者の当選予想割合はこちらを、皆さんの予想のランキングはこちらをご覧ください。以下、予想全体の傾向の分析を掲載します。

要点

  • 自由民主党は、小選挙区・比例代表ともに、各社の「優勢」調査報道を大きく超えるほどの歴史的な大勝を収めましたが、これを予想できた方は1割に満たず、ごくわずかでした。
  • 中道改革連合は、小選挙区・比例代表ともに、各社の「苦戦」調査報道をさらに下回る大敗を喫しましたが、これを予想できた方も1割に満たず、ごくわずかでした。
  • 選挙期間中の情勢報道は皆さんの予想を自由民主党優勢に動かしました。その中央値に注目すると、小選挙区では30ほどの選挙区が中道勝利から自民勝利に置き換わりました。一方で、比例代表では自民は5ほどの増加で、中道ではなく参政がその割りを食うと予想されたようでした。実際には自由民主党は比例代表でも大勝し、中道改革連合は比例代表でもほとんどの予想を下回る大敗となりました。

小選挙区

今回の選挙の一番の特徴は、289ある小選挙区における自由民主党の圧勝です。自由民主党は、公示前の138議席から大きく積み増し、249議席を獲得。一方で野党第一党である中道改革連合は公示前の106議席から7議席へと減らす大惨敗となりました。両党は比例代表では2100万票・1000万票とおよそ2:1だったことを考えると、全国的な旋風によりオセロのように勝敗が変わる小選挙区制の特性が大きく出たといえます。

皆さんの予想は、今回の小選挙区の結果をどの程度正確に予想できていたでしょうか。次のグラフは、289人の小選挙区当選者が、どのくらいの割合で当選予想を受けていたかを表すグラフです。与党過半数割れを起こした衆院選2024の分析よりもさらにまばらな分布となっており、今回の選挙結果が前回よりもさらに「思いがけない」ものであったことがわかります。

当選予想の割合が2割を下回った当選者は、以下の17名となりました。どの小選挙区も、野党側に強固な対抗馬がいた小選挙区です。

多くの人が予想を外した小選挙区
当選した候補者議席を奪われた前職
東京都第27区
新人
黒崎 祐一
前職
長妻 昭
2.22%
東京都第26区
新人
今岡 植
前職
松原 仁
5.45%
福島県第1区
新人
西山 尚利
前職
金子 恵美
5.65%
埼玉県第5区
新人
井原 隆
前職
枝野 幸男
5.65%
兵庫県第1区
元職
盛山 正仁
前職
井坂 信彦
5.65%
北海道第9区
新人
松下 英樹
前職
山岡 達丸
6.46%
埼玉県第6区
新人
尾花 瑛仁
前職
大島 敦
6.66%
神奈川県第9区
新人
上原 正裕
前職
笠 浩史
6.86%
三重県第3区
新人
石原 正敬
前職
岡田 克也
7.27%
東京都第6区
新人
畦元 将吾
前職
落合 貴之
9.99%
神奈川県第16区
新人
佐藤 主迪
前職
後藤 祐一
9.99%
神奈川県第4区
新人
永田 磨梨奈
前職
早稲田 夕季
10.19%
茨城県第1区
比例前職
田所 嘉徳
前職
福島 伸享
12.82%
埼玉県第10区
元職
山口 晋
前職
坂本 祐之輔
14.03%
佐賀県第1区
比例前職
岩田 和親
前職
原口 一博
15.64%
宮城県第2区
新人
渡辺 勝幸
前職
鎌田 さゆり
16.15%
新潟県第1区
新人
内山 航
前職
西村 智奈美
17.76%

すべての選挙区当選者の当選予想割合はこちらでご確認いただけます。

情勢報道前の予想はさらに難しかった

情勢報道がなかった段階で事前エントリーされた予想を参照すると、「思いがけない当選者」の存在はさらに顕著に示されます。次のグラフは、上記と同様のグラフを、情勢報道が行われる前の事前エントリーの段階のデータで描いたものです。229人によるデータではありますが、およそ4分の1の当選者が当選予想25%以下となっており、「情勢報道が行われる前にはおよそ当選しないと思われていた当選者」が多くいたことがわかります。

石破政権の衆院選2024・参院選2025での敗北のあと、2025年10月に生まれた高市政権は、高い支持率を保ち続けます。そんななか、1月9日の夜に突然報じられた「首相が解散を検討」の速報 (読売新聞) で、1月の永田町は大きく揺れ動きました。1月14日には、「 立憲と公明が新党結成」の速報 (朝日新聞)。衆院選2024で小選挙区では自由民主党に迫る議席を得た立憲民主党と、20年間にわたり安定した固定票で自由民主党政権を支えてきた公明党の合流は衝撃的なものでした。報道各社は一斉に、シミュレーションや取材を行います。

協力奏功なら新党第1党も
1月15日, 時事通信
時事通信は非常に濃密なシミュレーションも公開していました。
閣僚経験者の一人も「こちらのマイナスが大きい。選挙区はかなりひっくり返る可能性がある」とうめく。
1月15日, 毎日新聞
もし前回衆院選で中道改革連合があったら? 議席試算、結果は第1党
1月17日, 朝日新聞
このシミュレーション記事は、自由民主党が不調だった衆院選2024のデータだけでなく好調だった衆院選2021のデータによる試算も併せて示したり、様々な公明票移動シナリオを検討したりと、充実した記事でした。
東京都選出の自民党の衆院議員は公明党の協力を十分に得られないまま衆院解散に踏み切る高市早苗首相に疑問を呈した。「自分はまな板の上のコイだ。与えられた状況で活動するしかない」
1月16日, 日本経済新聞

当初は、予測不能の展開ながら、場合によっては中道改革連合が第一党となる可能性もあると指摘されていました。その後の世論調査で徐々に不調が浮き彫りになっていったものの、いただいた事前エントリーの時点では、まだ「どうなるかわからない」ような空気感だったのです。

選挙期間中、中道勝利予想はどんどん自民勝利予想に変わっていった

選挙が始まり、各社の情勢報道では自由民主党の優勢が伝えられていきます。小選挙区については、公示前138議席に対し、140〜170程度の優勢が伝えられました。

自民…は、289の小選挙区のうち、半数近くで優勢となっている。
1月28日, 読売新聞(序盤情勢調査)
自民は全289小選挙区のうち170程度でリード…
中道は…優位に立つ小選挙区が80程度にとどまり、…
1月29日, 日本経済新聞(共同通信の序盤情勢調査)

これに対し、当初は「まだわからない」という声もありました。これまでの23年間自由民主党と連立を組んでいた公明党の支持者が新党中道改革連合にどれだけ投票するかは未知数でした。公明党支持者は他党支持者と比べ調査に回答しない傾向があることもあり (中日新聞『測れない数値を測る 世論調査の統計的モデリング』等が詳しいです)、蓋を開けてみると中道が接戦を制するという予想もありえました。

中道も悲観はしていない。党の立ち上げが衆院解散直前になったことからそもそも党名の浸透に時間がかかると認識していることに加え、伝統的に学会員は情勢調査に回答しない傾向があるためだ。選挙戦略に携わる中道幹部は情勢調査について「学会は本気でこちらを支援している。実際はもっと僅差だろう」と話す。
1月29日, ロイター(中盤情勢調査)

しかし2月に入ると、朝日新聞が「210議席超をうかがう」と、他社よりもさらに踏み込んだ調査結果を報じます。くわえて、序盤・終盤と2度の調査を行った社はいずれも、選挙期間中に自由民主党 の優勢が増したことを伝えました。

自民は、選挙区で公示前の138議席から大きく伸ばし、210議席超をうかがう。
中道は選挙区で公示前の106議席を大きく下回り、半分以下に落ち込む可能性もある。
2月1日, 朝日新聞
自民党は序盤から支持を拡大…
自民は高市早苗首相(党総裁)の高い支持を背景に、全289小選挙区のうち180程度で優位に立つ。
中道は…リードする小選挙区は60程度
2月3日, 日本経済新聞(共同通信の終盤情勢調査)
序盤に比べ、自民候補の「接戦」は17選挙区減った。「劣勢」も一つ減り、「優勢」は129から147選挙区に増えた。
2月6日, 読売新聞(終盤情勢調査)

こうした情勢の変化は、選挙ウォッチユーザーの予想にも反映されていました。以下のグラフは、1月29日までに「自信のある予想」を事前エントリーいただいた229人を対象に、皆さんの「自信のある予想」による小選挙区獲得議席数予想の中央値が、選挙期間中にどう推移したかを図示したものです。選挙期間中、中道勝利予想はじわじわと、自民勝利予想に置き換えられていきました。(なお国民維新の予想は大きく変化しませんでした。)

それでも、皆さんの最終的な予想をみると全体的には、接戦区で自由民主党に対し中道改革連合がやや善戦すると考えた人のほうが多かったようです。しかし結果は、自民249議席・中道7議席。どの社の情勢報道も、そして選挙ウォッチユーザーのほとんども予期しなかったくらい、自由民主党は圧勝し、中道改革連合は大敗したのでした。

選挙ウォッチユーザー
情勢調査公開直前
上5% 〜 中央 〜 下5%
112〜153〜18860〜88〜129
選挙ウォッチユーザー
開票直前
上5% 〜 中央 〜 下5%
132〜196〜22526〜53〜113
朝日新聞 議席推計211〜220〜22924〜32〜39
実際の結果2497

比例代表

今回の選挙では、自由民主党が小選挙区で大勝したことにより、多くの比例ブロックで候補者不足が生じ、議席を他党に譲りました (南関東6・東京5・北陸信越2・中国1)。 また、比例で急伸したチームみらいは比例近畿ブロックにて候補者2名全員が、小選挙区に重複立候補して有効投票総数 (10%) を下回ったため、比例復活できず落選し、議席を他党に譲りました。
選挙ウォッチではこうした比例候補者不足を考慮した予想システムを提供していなかったため、以下のグラフでの「今回の獲得議席数」は、実際に獲得した議席数ではなく、「実際の獲得票数から計算した、本来獲得できたはずの議席数」を表しています。

自由民主党はほとんどの大勝予想をさらに上回る大勝を遂げた

自由民主党は比例代表でも81議席に相当する得票を獲得しました。候補者が足りていれば、過去20年の獲得議席数を超えていたほどの、歴史的な大勝でした。

選挙結果第一党獲得議席数
衆院選2026自由民主党 (高市総裁)81 (→ 67)
衆院選2024自由民主党 (石破総裁)59
衆院選2021自由民主党 (岸田総裁)71 (→ 72)
衆院選2017自由民主党 (安倍総裁)65 (→ 66)
衆院選2014自由民主党 (安倍総裁)68
衆院選2012自由民主党 (安倍総裁)57
衆院選2009民主党 (鳩山代表)91 (→ 87)
衆院選2005自由民主党 (小泉総裁)78 (→ 77)

この結果は、皆さんにとっても (文字通り) 予想外だったようです。衆院選2024・参院選2025と自由民主党の不調が続いた直後の優勢。皆さんの予想は、衆院選2024を超えるという点では共通していたものの、その実数は概ね60〜70議席台と、比較的ばらけました。しかし、81議席以上相当と予想していた方は、全体の8%にすぎませんでした。

なお、自由民主党は候補者不足により14議席を他党に譲ることとなりました。

日本維新の会は皆さんの予想より善戦

日本維新の会は、高市内閣の発足とともに自由民主党と連立を組み、初めて国政与党として選挙に臨みました。小選挙区では、支部長がいないために競合しない小選挙区の多く (143) で自民候補を推薦しつつ、競合する小選挙区 (85) ではほとんど候補者調整を行わずに自由民主党と議席を争うという、異色の戦略を取りました。

ほとんどの方が前回を下回ると予想し、多くの方は3, 4議席減と予想したようです。しかし実際は2議席減相当と、おおかたの予想よりも善戦したといえます。

日本維新の会はさらに、自由民主党の候補者不足により2議席を、チームみらいの候補者不足により1議席を追加で得ています。

中道改革連合は大方の大敗予想をさらに下回る大敗

前回の選挙で、立憲民主党は44議席、公明党は20議席を獲得。両党の衆議院議員が合流して結成した新党中道改革連合は、単純に考えれば、「前回の獲得議席数」は64議席相当と言えます。これは第一党を狙えるほどの数でした。

多くの方は40議席台と、その狙いの失敗を予想したようです。実際の結果は、そうした多くの予想よりもさらに少ない、35議席相当となりました。

中道改革連合はさらに、自由民主党の候補者不足により6議席を、チームみらいの候補者不足により1議席を追加で得ています。

国民民主党は皆さんの予想よりは奮わず

参院選2025で参政党立憲民主党を超える票を得て躍進した国民民主党。このトレンドが続き、さらに数議席増やすと予想した人が多かったようです。しかし、実際には1議席相当の増加に留まりました。

国民民主党はさらに、自由民主党の候補者不足により2議席を追加で得ています。

参政党は皆さんの予想よりも善戦

参院選2025の比例代表では立憲民主党を超える742万票を得て躍進した 参政党。衆院選2024では3議席に留まっていたため、今回の選挙では議席増が確実視されましたが、その程度については予想がばらけていました。結果は14議席相当と、過半数の方の予想を超える躍進を遂げました。

参政党はさらに、自由民主党の候補者不足により1議席を追加で得ています。

チームみらいは誰も予想しなかった躍進を遂げる

参院選2025で初めて国政政党に挑戦し、1議席を得て政党要件を得たチームみらいは、今回始めて衆院選に臨みました。北陸信越ブロック・中国ブロック・四国ブロックでは候補を擁立せず、その他のブロックのみでの挑戦となりました。

参院選と比べて小政党が得票を得にくい衆院選での得票は未知数で、皆さんの予想はばらけましたが、6〜8議席程度と予想した人が多かったようです。 しかし実際には、381万票もの票を得て、11議席相当を獲得しました。ここまでの躍進を予想した人は一人もいませんでした。

チームみらいはさらに、自由民主党の候補者不足により、南関東ブロック・東京ブロックで追加で2議席を得ています。一方で近畿ブロックでは、小選挙区重複立候補候補の得票不足およびその他の候補者の不足により2議席を失っています。

日本共産党れいわ新選組日本保守党は皆さんの苦戦予想よりもさらに落ち込む

日本共産党は、衆院選2024の比例代表では9議席から7議席に、参院選2025の比例代表では4議席から2議席に減るなど、苦戦が続いていました。一方でれいわ新選組は、衆院選2024の比例代表では3議席から9議席に、参院選2025の比例代表では2議席から3議席に伸ばし、伸長をみせていました。

今回の選挙では、ほとんどの方が両党の不振を予想したようです。その減らし幅は予想が分かれましたが、結果は多くの人の予想よりも大きな減少となりました。特にれいわ新選組は、政党要件の基準の1つである2%の得票は得られたものの (2.9%)、0議席相当と、ほとんどの人が予想できなかったほどの苦戦となりました。

なお、れいわ新選組は、東京ブロックにおける自由民主党の候補者不足により1議席を得ました。

日本保守党は、衆院選2024で比例代表にて2議席を得て政党要件を満たし、参院選2025でも比例代表で2議席を得るなど伸長していました。一方で、協力関係にあった政治団体「減税日本」との関係悪化や河村たかし共同代表の離脱といった出来事に加え、「国家観に近いところがある」とする高市総裁率いる自由民主党との埋没が懸念されるなど、苦戦が予想されていました。多くの皆さんが0〜1議席と予想し、結果は0議席となりました。

減税日本・ゆうこく連合社会民主党は皆さんの予想どおり議席を得ず

新党減税日本・ゆうこく連合は、9割の方が議席獲得を予想せず、実際に結果は0議席となりました。

社会民主党に関しては、全員が0議席を予想し、実際の結果も0議席でした。

予想の選挙期間中の変化

小選挙区の項でも述べたような、選挙期間中の情勢変化を、選挙ウォッチユーザーの皆さんはどのように捉えたのでしょうか。以下のグラフは、1月29日までに「自信のある予想」を事前エントリーいただいた229人を対象に、皆さんの「自信のある予想」による比例代表獲得議席数予想の中央値が、選挙期間中にどう推移したかを図示したものです。

報道をうけ、皆さんの自由民主党獲得議席数予想は微増しましたが、小選挙区ほど大きく増やすことは予想されなかったようです。また、自由民主党の微増の割りを食うことになる政党は、国民民主党参政党であると予想されていたようでした。

これは、小選挙区では中道改革連合の勝利予想が減っていったこととは対照的な動きです。接戦区での少ない票差が大きな変化に繋がる小選挙区と比べ、得票数が概ね「比例」するといえる比例代表では、中道改革連合は、合流の狙いは外れるにしろ最低限の底堅い得票は守ると予想した人が多かったと思われます。しかし、実際にはより多くの票が自由民主党に流れたものと思われます。

なお、このサービスを5年間運営している身としては、選挙を問わず、皆さんの比例代表予想は全体的に大きな変化を盛り込まない「おとなしめな」予想であるという体感を持っており、「微増」に留まったのはそうした心理による可能性もあることを補足しておきます。

今回、あまりに多くの名簿不足が生じたため、議席数を単位とする情勢報道と皆さんの予想との比較は容易ではなく、これ以上の議論はここでは控えます。ただし、情勢報道すら実際の結果ほどの変化を盛り込めていなかったことはおそらく事実です。気になる方は、朝日新聞の情勢調査が比例代表だけの推計値を公開していましたので、ぜひ比較してみてください。

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